木の上でのこぎりを使う事がよくある。
数年前に、のこぎりの刃がロープに触れたことがあった。
幸い、ほんの少し触れただけだったから、数本の繊維を切っただけですんだ。
それからは、のこぎりがロープに当たらないように神経質な位注意するようになった。
ずーと疑問だった、「ロープはのこぎりでどのくらい引くと切れるのか?」という事をとうとう実験する機会を得たので、画像に記録し、公開してみたいと思う。
撮影は3種類
撮影① のこぎり
撮影② のこぎり
撮影③ 半波刃のナイフ(レスキュー用に持参しているもの)
撮影①の条件
①重りは、バーベルの重り20kgを2枚、10kgを2枚で、合計60kg。(画像では、20kg2枚と10kg1枚しか見えないが、それは10kg・20kg・20kg・10kgと並べたため。)
②手でロープを押さえたりせず、ただぶら下がった状態とした。
③出来るだけ、のこの刃は、ロープに対して垂直に当たるようにした。
④のこぎりの刃をロープに強く押し当て、素早く引いた。
⑤ロープは13mmの16ストランドロープ化繊
撮影①の動画
考察
①のこぎりの刃をロープに強く当てた後に刃を引いたので、、刃が繊維に引っ掛かり切れにくく、また、揺れが激しくなった。
撮影②
条件
①重りは撮影①と同じ
②ロープが揺れないように重りを手で押さえた。
※のこぎりを使用する時は、通常、ランヤードなどで、体が揺れない安定した状態を作るため、実際の刃物の使用する状況には、この方が近いと考える
③のこぎりの刃をロープに角度をつけてあてた
④のこぎりの刃がロープに触れない位置で準備し、のこぎりを引きながら軽くロープに触れるようにした
⑤ロープは13mmの16ストランドロープ化繊
撮影②動画
撮影③
条件
①重りは撮影①と同じ
②ロープが揺れないように重りを手で押さえた。※のこぎりを使用する時は、通常、ランヤードなどで、体が揺れない安定した状態を作るため、実際の刃物の使用する状況には、この方が近いと考える
③出来るだけ、のこの刃は、ロープに対して垂直に当たるようにした。
④のこぎりの刃をロープに強く押し当て、素早く引いた。
⑤半波刃のポケットナイフを使用
⑥ロープは13mmの16ストランドロープ化繊
※動画内で最初、カラビナのゲートがきちんと閉まっていませんでした。 これは、私の不注意ですが(この後すぐに閉めましたが・・・)、このカラビナは、ゲートがきちんと閉まりにくくなった破損品です。 クライミングには使用していませんので、ご注意ください。
撮影③の動画
★感想★
まず、のこぎりについて・・・
ロープに強く押し付けると、繊維が絡みついて、動かしにくかった。 逆に、繊維が刃に絡みつかないように軽くロープに充てただけだと(もちろんロープを揺れないように固定した事も要因だが)あっという間にロープが切れてしまった。 あー恐ろしい。
木の上でのこぎりを使っていて、ロープに刃が当たる時は、通常、充てるつもりはなく、つい触れてしまうという事が多いと思うので、撮影②の結果は、非常に気をつけなければいけない現象だと思う。
ポケットナイフについて・・・
逆に、レスキュー用に携帯している半波刃のポケットナイフでロープを切ろうとしたら、7回目でやっと切断出来たので、時間がかかりすぎて、役にたたないなぁという感じ。
今度、チェーンソーを当てたらどうなるかやってみようっと。
ロープのそばで刃物を使う方は、注意して使用した方が良いですね。
自分も今まで以上に注意します。
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